第19回 呼吸ディスカッションの会


日時: 平成18年3月28日(火) 18:30-21:30
場所: 前橋東急イン 2F 紫雲の間
     前橋市本町2−16−1 (前橋駅から徒歩7分)
     Tel. 027−221-0321

招待講演
「自発活動を可視化する光学プローブ」
 中井 淳一先生  理化学研究所・脳科学総合研究センター・記憶学習機構研究チーム
 我々はGreen Fluorescent Protein (GFP)を基にして細胞内カルシウムイオンに感受性をもつ蛋白質プローブ(G-CaMP)を開発している。このカルシウムプローブはDNAによりコードされているので、適当なプロモーターを用いることにより組織特異的にプローブを発現させることが可能である。これまでG-CaMPを用いてトランスジェニックマウスを作成し、小脳顆粒細胞の活動や、気管支平滑筋、血管平滑筋、心筋の活動を可視化することに成功している。この講演ではこうした例を紹介し、 GFPを用いたカルシウムプローブによる自発活動の可視化について議論する。

呼吸性ニューロンネットワーク・呼吸中枢の最近の話題
−Topics−
「新生ラット腹壁筋の呼息性活動」
 飯塚 眞喜人先生  茨城県立医療大学・医科学センター
 このトピックスでは、麻酔あるいは除脳した新生ラットと新生ラットの摘出脳幹−脊髄標本で観察される腹壁筋の呼息性活動について比較する。そして呼吸運動出力パターンの形成機構に関する今後の研究の方向性について議論する。

−Review (特別講演)−
「呼吸中枢をニューロンレベルで理解する取り組み:この20年」
 江連 和久先生  東京都神経科学総合研究所・病態生理研究部門
 この20−30年の間に呼吸中枢のニューロン機構についての我々の知識は著しく増加した。呼吸性ニューロンの局在、発火パターン、軸索投射、末梢入力、シナプス結合、ニューロン回路、伝達物質等々、主にin vivo 標本で行われてきた機能・形態学的解析をもとに呼吸中枢研究の現状を概説し、今後を展望する。

【会費】 一般 7000円 学生 3500円

【問い合わせ・申し込み先】
 世話人: 荒田 晶子 (理化学研究所・脳科学センター・ 記憶学習機構研究チーム)
 Tel:048-462-1111 内線6444, Fax:048-462-4646, 
 E-mail:ako at brain.riken.jp